未来の施主とは建築時には施主(住まい手)がいないということ。 建売住宅をハイクオリティで建てたいとディベロッパーから依頼を受けた。 仮想の住まい手を設定し、想像し、家を作り上げた。 不動産のロジック(面積や部屋数)ではない、建築のロジック(空間と機能)で建売住宅と向き合った。 誰が住むかはわからないが、この「場」は確定している。 「場」の特性を最大限増幅させることを意識した。 間口の広さからガレージは二台分を確保。 奥まった玄関は道路と距離を取り落ち着きを手に入れる。 ドアを開けると三層吹抜けの大空間。 この空間を特徴付けるように象徴的な階段と縦方向へ誘う格子。 リビングは最大限空間を広げるように耐力を兼ねる独立壁を配置。 空間を印象的にしながら、緩やかに機能を分節する。 個室からは裏庭や屋上テラスにつながり外部空間を取り入れた。 水回りはトーンを落とし、非日常なしつらいとした。 未来の施主は楽しんで暮らしてくれているだろう。
設計 : 内藤 正宏
施工 : 株式会社楽家
構造 : 木造3階
敷地面積 : 126.91㎡
延床面積 : 160.77㎡
竣工 : 2025年12月
エリア: 東京都