多くのホテルに宿泊してきた施主。
ホテルのような家にしたい、というところから設計をスタートした。
地下一階をRC打ち放しで作り、一、二階を木造で作る混構造を採用した。
コンクリートの無機質性と木造の有機質性を内外の素材にも取り入れ、無機質と有機質を融合した空間とした。
玄関ドアを開けると長いエントランスがあり、特別な場の性質を高める。
正面には一階から三階まで続く鉄骨階段と黒い壁。
この壁は無機物でありながら有機物のような佇まいを感じる。
ホールの床はオークのスプーンカットフローリング。
有機物に職人技が合わさる、特別な素材。
LDKには300幅のオークのフローリング、階段前のルーバーと類似性のある木製キッチン。
リビング正面の壁はテラスへと続き、内部と外部の連続性を高める。
このテラスはプライベート性を高め、浴室、洗面・脱衣室ともつながる。
三階にある大きなテラスは二階のテラスと立体的につながる。
ホテルに非日常を求めていた施主に満足な日常を提供した。
設計: 内藤 正宏
施工: 株式会社楽家
構造 : 混構造2階(木造2階+RC造地下1階)
敷地面積 : 132.66㎡
延床面積 : 192.81㎡
竣工: 2024年5月
エリア: 東京都