建築は完成すると何十年とその場にあり続ける。
展示会のブースはどうだろう。
立派に作られたブースは展示会が終わるとすぐに壊されてしまう。
建材の展示会として、私たちは「壊さないブース」を作らなければいけないと考えた。
そこで簡単に分解ができる「展示会ユニット」を開発した。
建材を美しく展示するため、尺をベースとする450mm×450mm×300mmをモジュールとした。
移動性を考慮し、軽量なラワンランバーと汎用アルミ部材のコーナー材を用いた。
ビスを使わず、輪ゴムの張力で固定するシステムとし、誰でも工具なく組み立てが容易である。
アルミのコーナー材どうしを連結する、樹脂パーツを3Dプリンタを用いて制作した。
連結パーツの取付位置により、展示ブースの形は自在に変更できる。
SDGs時代の新しい提案である。
設計: 内藤 正宏
竣工: 2024年6月